GBIF.orgを通じてデータを公開するためのクイックガイド

GBIFネットワークを通じてデータセットを公開するためのツール、プロセス、ベストプラクティスについて学ぶ

Sunflower
Sunflower by Stefan Gara licensed under CC BY-NC-ND 2.0

GBIF.orgは広く受け入れられている生物多様性データの標準的形式を用いて4つの種類のデータセット公開をサポートしています。

現在、GBIFネットワークは組織から直接提供されたデータセットのみを公開しています。データセットを公開することを希望する個人は、提携組織(下記の「承認の申請」を参照)を介するか、最近増えつつあるデータペーパーを扱うジャーナルにデータペーパーを発表することを検討する必要があります。

市民科学者は、最近世界中で増加している、GBIFネットワークを介してデータセットを公開するプロジェクトを通じて、間接的にオカレンス記録を提供することができます。

機関との契約を締結する

GBIFネットワークを通じてデータを共有することを決めたら、あなたの機関に代わって公開する計画を管理者に知らせる必要があります。オープンデータを共有することによって、機関の可視性と影響を高め、学術出版や標本の貸出などの従来の手法による新しい共同研究の機会を得たり、DOIベースの引用を使用して直接研究でのデータ利用例にむすびつけることができます()。

承認を得る

データを出版するためには、あなたの所属する組織としてGBIFコミュニティに承認を要求する必要があります。データ出版者としての合意事項を確認し、原則的にデータを共有することに同意したら、データ公開が遅れるのを避けるため、できるだけ早く所属組織の承認を求めることをお勧めします。

パブリッシングツールとパートナーを選択する

現在GBIFと共有されているデータの大半は、すでに何十件もインストールされているGBIF IPT:Integrated Publishing Toolkitの1つから出版されます。同じ国内にあるGBIF参加団体に国内ホスティングのサポートを求めるなど、他の選択肢もあります。高度に熟練した出版者はAPIを使用してデータセットをプログラムで登録することもできます(詳細はGBIFヘルプデスクにお問い合わせください)。

また、ツールその他のドキュメントのナレッジ・ベースも維持管理しています。

出版用のデータを準備する

Darwin Core Archives(標準データ形式を参照)を使用してデータを共有することを選択した出版者は、オカレンスデータセットチェックリストサンプリングイベントデータセット用に作成されたスプレッドシートのテンプレートを使用することでフォーマットがどういうものか知ることができます。

アップデートされたGBIFデータ検証ツール(GBIF Data Validator)を使用すると、データセットを公開前にチェックし、データセットのクリーニングと改善に関する具体的な助言を得ることができます。このレポートは、たとえば、重複レコード、不完全なフィールド、フォーマット上の不一致を見つけることに役立ちます。

クリエイティブ・コモンズのライセンスを選択する

2014年のGBIF理事会における決定により、データの出版者は、オカレンスデータセットに対しては3つのクリエイティブ・コモンズのライセンスのいずれかを割り当てる必要があります。

  • CC0:データを何の制限もなく使用できる
  • CC BY:データを適切な引用を示して使用できる
  • CC BY-NC:データを適切な引用を示して、非営利目的で可能できる

CC-BY-NCライセンスは、データの再利用性に重大な影響を与えることに注意してください。GBIFは、可能な限り最もオープンな選択肢を選ぶことをデータ出版者に奨励しています。

データセットを出版する

IPTを使用している場合は、「登録」ボタンをクリックしてGBIFでデータセットを登録するだけです。公開されると、データセット()、ユーザーダウンロードアクティビティ()、および追跡可能な文献引用()に関していくつかの数量的指標が得られます。

オープンアクセスの生物多様性データを公開することで得られるインセンティブ

GBIFの使命で重要なことは、オープンアクセスの生物多様性データを公開することの利点が、当事者ばかりでなく、より広い社会で認識されることを促進することです。

  • GBIFや同様の情報インフラストラクチャーを通じてあなたのデータが発見され、アクセスできるようにすることで、あなたも生物多様性に関する世界的な知識、ひいては保全と持続可能な利用を促進するソリューションに貢献することになるのです。
  • データを出版することによって、世界中に散在するデータが統合され、データ所有者と研究者の間の新しいコラボレーションの機会が提供されることになるのです。
  • データを公開することは、適切なメタデータ作成により出版機関を見える化し、生物多様性データの作成および整理に労力を費やした個人や機関に対して適切なクレジットを与えることができます。この考え方は、ピアレビューされたデータペーパーを書いて、生物多様性データセットの出版に学術的な認知を与えることで、さらに発展させることができます。
  • コレクションマネージャーは、所属機関から出版されたデータがGBIFや同様のインフラストラクチャーを通じてアクセスされる際に使用状況や引用を追跡することができます。
  • 今日、資金提供機関の中には、プロジェクト終了時に自由にデータにアクセスできることを公的資金受け入れの条件としているところもあります。