ブラジルのバイオームにおける将来のカエル保護

ブラジルの2つのホットスポットにおけるアヌラン保護のための空間的な優先順位の対立を示唆する研究です。

GBIF 経由で使用されたデータリソース : 500 species
Scinax fuscovarius
Scinax fuscovarius observed in Altamiro de Moura Pacheco State Park, Brazil by Werther. Photo via iNaturalist (CC BY-NC 4.0)

ブラジルの大西洋岸森林とセラードのバイオームは、高い多様性と固有性が際立っており、生物多様性のホットスポットと認められています。数百種ものカエルが生息し、その多くは固有種です。これらの地域とそれらの無尾類の動物相は保全生物学者にとって特に興味深いものです。

この研究の著者らは、500種以上のカエルの生態的ニッチをモデル化し、空間と時間をふまえた保全の優先順位を概説しました。彼らの結果は、ベースラインの気候において表現できたセルの総数が両バイオームとも50km×50kmのグリッドセルの約9%以下に過ぎないことを示しました。

将来の気候では、大西洋岸森林の無尾両生類については、全体をカバーするためにグリッドセルの数を増やす必要がありますが、セラードでは逆になります。実際、すべての時間枠にわたって無尾類の保全に関連しているのは、ベースラインのセラードのセルの3分の1未満であると見られます。

Original article

Vasconcelos TS and Prado VHM (2019) Climate change and opposing spatial conservation priorities for anuran protection in the Brazilian hotspots. Journal for Nature Conservation. Elsevier BV 49: 118–124. Available at: https://doi.org/10.1016/j.jnc.2019.04.003.