GBIF Strategic Plan 2017-2022

この計画は、今後10年の間のGBIFのグローバルコミュニティとインフラストラクチャのニーズに対応することを目的にしています。

Common Bracken (Pteridium aquilinum)

Common Bracken (Pteridium aquilinum) calculated to having a C/CS strategy class. Photo by Cailin O'Connor Fitzpatrick via iNaturalist licensed under CC BY-NC 4.0.

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2018年の作業計画を読む

2017年の作業計画を読む

優先事項

1.グローバルネットワークの強化

地域、言語、機関のいかんを問わず、政府、研究者、ユーザーがGBIFネットワークを介してデータを共有、改善、使用するための手段を備え、サポートされることを確保します。

  • 参加への障壁を取り除きます
  • 生物多様性データを公開し、それによって得られる利益を増やします
  • 能力強化に関するニーズを解決します

2.生物多様性情報基盤の強化

相互に関連するデジタルナレッジベースとして、あらゆる生物多様性情報の統合をサポートするためのリーダーシップ、専門知識、ツールを提供します。

  • 主要な生物多様性情報イニシアチブと共に掲げるビジョンを調整し、パートナーシップを強化します。
  • 生物多様性データの相互利用のための標準化と共通メカニズムを促進します
  • 研究をサポートする安定で永続性のあるデータインフラストラクチャーを提供します

3.データギャップを埋める

分類、地理および時間に特に注目し、既存のデータリソースと結合する新しいデータリソースの取り込みを優先的に促進して、GBIFデータのカバー範囲、完全性、精度を最大化します。

  • チェックリストを拡張し、すべての分類群をカバーします
  • 空間および時間データにおけるギャップを特定し、優先順位を付けます
  • 補完的なデータを持つ機関・研究者と連携します

4.データ品質を向上させる

GBIFネットワーク内のすべてのデータが、可能な限り高品質で、明確な指標を伴っていることを確認して、ユーザーが利用する上でデータの起源、関連性および有用性を評価できるようにします。

  • 自動データ検証を強化します
  • エキスパートによるキュレーションのためのツールを実装します
  • すべてのデータに明確な品質指標を提供します

5.必要とされるデータを必要な形で提供します

GBIFは、科学と社会を通じて、科学の最優先のニーズを満たすために、必要な形式で完全なデータを確実に提供します。

  • エキスパートコミュニティと連携して、可能な限り高品質でデータ管理をします
  • 重要な利用法をサポートするため、適切に整備された検証済みのデータを提供します

この戦略で取り組む重要な課題

参加の拡大と強化

すべての地域に、GBIFとのつながりがない国がまだ多くありますし、関連データの収集およびアクセスに必要な能力の確立と強化の進展状況は、既存の参加国の間でもかなり異なっています。資金調達は依然として課題となっており、GBIFの運営費用は比較的少数の国で分担されており、これらの国の間で合意されたレベルでの資金提供が期待できない場合には、不均衡な影響が生じます。さらに明らかなことに、データのカバー範囲は、地域間および近隣諸国間でさえも非常に多様です。

データ製品に対する信頼の構築

ネットワーク内で収集されたデータとメタデータの品質と用途適合性には、改善が求められます。ユーザーの必要に応じてフィルタリングできるような方法で、すべてのデータが十分に文書化され、カタログ化されていることを保証するためには、より多くの作業が必要です。特に分類に関しては、より高い正確さと精度が必要です。

この全地球的なデータリソースの検証と是正に、専門家コミュニティを引き入れるためには、メカニズムとインセンティブが必要です。

データギャップを埋め、エビデンス基盤を広げる

GBIFデータの完全性とカバー範囲および、利用可能な情報の豊富さの両方においてまだまだ発展の余地があります。GBIFは、ユーザーのニーズを満たすのに不十分な、既存のデータにおけるギャップや偏りを特定し、理解し、これらの問題を解決するための効果的な対応に優先順位を付ける必要があります。

関連するデータソースをもれなくカバーしなくてはなりません。この中には、サンプルベースのデータセット、エコゲノミクスおよびその他の分子生物学研究、リモートセンシング、文献による記録、地方および地域のチェックリスト、専門家の知識などがあります。これらの資源は、単にオカレンス情報のソースとしてだけでなく、種のアバンダンス、群集組成、および関連する遺伝データを見出し、アクセスするための有効なツールとしてGBIFを確立するために使用されるべきです。

インフラのスケールアップ

膨大な量のデータが統合されることによって、これらのデータの効率的な保管、管理、提示、アクセスについての新たな課題が生じます。GBIFは、より多くの国や組織と連携し、多くのステークホルダーにとって業務上必要不可欠なサービスとなるにつれ、関連する課題に直面します。したがって、2017から2021年の間、GBIFは、将来のスムーズな成長を確実にするために、革新を続け、すべてのプロセスをレビューする必要があります。